2020/08/02

夜行性のおじさん二匹

7月31日が最後の出社でした。
いらないお花と、リクエストした紅茶をいただき、デスクを空にして、資料を引き継ぎ、メールで挨拶。
有給消化のため、8月26日が正式な退職日です。
わたしのやっていた業務は誰がやるのか謎だけど、多分一人の後輩にのしかかるんだろうな。
それに関してはずっと心配してるけど、辞めるって決めてから何も言わないことにした。
辞める奴が言うことなんて何もないし、言ったところでどうにもならない。

最後の日、大荷物を抱えて企画の上司(56歳?くらい?部長)と総務(41歳)のおっさん二人とポルトガル料理を食べに行った。
お酒を飲まないわたしを尻目に二人ともよく飲む。
総務のE田さんは飲んでばかりで食べない。
残したら捨ててしまうのもったいないと思うから、わたしがほぼ全部食べた。
苦しいけど食べれる。
「あんましお腹空いてないし、お酒を飲みたい気分です。って言ってた。へー、体壊すよそんな飲み方。
上司は「あんまし美味しくない。」って言いながらパクパク食べてる。
この上司とご飯を食べたことは何回かあるけど、だいたい「あんまし美味しくない」って言ってる気がするんだよね。
上司はわたしが入社してからずーっとわたしの右隣の席にいる。
「ジョウトウさんは、左利きだからちょうどいいんだよね。」って言われて、なんか心に残ったセリフだった。
いつも右側の上司、左側の私であった。
送り状の出し方、エクセルの使い方、パソコンのログインの仕方...初心者向けの内容を何度教えただろう。
一個も覚えていない。
「ジョウトウさんがやめたら、上司さん寂しがりますよ。ずっとクッションだったし、話し相手だったから。」って企画のお姉さんに言われて、あなたの番です。って思いました。
何の手当もつかないクッションはもうやめます。
さようなら。
そう思いながら白身魚のフライを食べました。
当たられたり、愚痴を聞かされたり、何回も同じこと聞かれてよく怒らないね、イラつかないねって言われて過ごしてたけど、そんなことで怒っても仕方ないし、期待しないと怒ることもないですよって言ったら笑ってた。
上司は多分ずっと変わらない。

総務のおっさんはたまに話すくらいなんだけど、話が面白いような気がする。
上司と仲良しでたまに飲みに行ってるらしい。
話が面白いような気がする...っていうのは、声がかすれ気味で、くぐもってて、滑舌も悪いしどもるからほとんど何言ってるかわからないんだよね。
そこがすごく気に入ってる。
面白いことを言ってる気がする。
でも、何言ったのかわかんねーやってのが楽しい。
だいたい聞いてないからちょうどいい。
総務はたくさん話してた。
「夜景を見に行ったら、君の方が綺麗だよ。」って言いたい。
マンションを購入して、お皿もお箸も2セット用意している。
昆虫が好きなんだけど、昆虫(虫)を気持ち悪いっていうのは人間から見た美醜の観点で、虫目線で言うと人間だって気持ち悪いと思ってるかもしれない。自分の観点で美醜を決めるのは無意味。みたいなことを永遠と語っていた。
虫の目線っていうのが新鮮だった。
虫の心がわかるのか!って思う。
あとは心霊現象の話とかして盛り上がった。

盛り上がる二人を見ながら、「早く帰って、岸田さんとみんこちゃんと話したいな。シャワー浴びて、村田沙耶香の本読みたいな。」って考えてた。

早く帰りたい。

そろそろおひらき、というとこで総務は「もう一件行きましょう。」ってどもりながら言ってきた。
さっき、机ひっくり返しそうになってたし結構飲んでるしもう帰ろうよ。って言ったけどなかなか引かない。
わたしは2人前食ったんだ。もう何も入りません。っていいながら断る。
お店を出て、上司と握手して別れ、総務と駅まで歩いた。
荷物が多かったので持ってくれた。
いらないお花をもらったけど、そんなふうに持ったらしおれそう...「自分で持ちます。」って言ったけど「いいえ、大丈夫です。僕が待ちます重いでしょ。」って言って持ってくれた。
頑なだなあ。
頑なだなあって、3人で会話してて10回くらい思った。
譲らない。すごく狭い視点でものを見てて、偏ってるなーって思うことをゆずらず、自分はこうしたいっていう持論を長々話している。
虫は、しゃべらない。

お花は実家の仏壇にそなえよう。
仏壇のお花はいつも絶やしてない実家のことを思う。
この前お母さんにまた冷たく接してしまったなぁ。

なかなか駅につかない。
「ちょっと、道が間違ってしまいすみませんね。」って言われ、何で謝るんだろうって思いながら歩く。
「ジョウトウさんは、幸せですか?」って聞いてくる。
急だな。
「え〜幸せかー、そうですね、幸せですよ。」って答えると、「幸せかー。って、ちょっと疑問系ですよね。スッと答えませんね。そこに、何か意味があるのかなって思っちゃいます。」
って何もないですから。
わたしの幸せとあなたの幸せは全く別の感覚を持ってるよ。
そしてあなたは自分の思う幸せこそが幸せだと思ってませんか。
わたしは家で一言も話さずAmazon prime観たり一人で映画行ったり本読んだり旦那は黙々と投資の勉強してて話しかけないと答えないけどそれは不幸と違うからね。
「旦那さんとはどんなふうに過ごしてるの?」って問いに正直に答えたら納得いかない、みたいな顔してたけど、わたしはそれが良いんだよ。
なぜ、自分の価値観を押し付ける。
だんだんと居心地が悪くなり、「早く駅につかないかなあ。iTunesで落としたヨルシカのアルバム、聴きたいなぁ!」って思いました。
ヨルシカ知ってる?
最近ハマってるんだよね...。
試しに、E田さんが納得しそうな、喜びそうな答えをするとスッと腑に落ちる反応で、なんて素直だろうって感心した。
自分の価値観にハマる女性が現れるといいですね。そしてあなたはインプットが多いけどアウトプットができる相手がいないから、きっと退屈なんだ。だからたくさん話せる人と仲良くできたらいいですね。って言った。
「また、話したいことがあったら聞いてください。」って言われ、なんかすごく脱力した。
そりゃ、上司に話すだけじゃ物足りないわな。

この会社で気づいたことは、わたしはいいクッションになれるってことだ。
聞き役に意外となることができる。
真面目に聞いて、真面目に意見を言うこともできる。
聞きたくないと聞かない方法もある。
飽きたら別の方向を見てやり過ごす。
別の方向を見てやり過ごしてても、意外と話してる本人は話すことに夢中で気づかない。
気付いてても気にしない。
話したいからね。それが目的だから、相手が何も言わなくてもいいし意見がいらない時もある。
ひとは、話し相手を探してるんだ。
わたしもインプットしたらアウトプットしたくなる。
その時にブログがあるととても良い。
楽しい家族がいて救われてる。
やっぱり、幸せだな!って思いました。
「やっぱり、もう一軒だけ行きませんか?」って言われて、
「メシを2人前食わせたのはあなたですよ。二軒目に誘いたいなら最初からやり直しですね。」って言った。
苦笑してたけど、なんか喜んでない?

「僕は、心も通わせたい。そしていろんなことをして相手を喜ばせたい。掃除もできるし、ご飯も作れる。もちろん、二人で作ってもいい。
一緒に時間を共有したい。」

マジでどうでもいいんだけど!!!!!



外食は、しょっぱい。




2020/07/10

数日前の日記

朝7時に目が覚め、眠くてゴロゴロしている。
今日は筋トレして半乾きで臭くなったタオルを消毒して、乾燥機で回し、散歩でもしようかな。
銭湯行きたいけど生理が来たのでお休み。
生理中ってすごく眠いんだよね。
特に1日目と2日目、頭がぼーっとしてる。
今回は死にたい気持ちはわかなかったけど、生理前に一日中お腹が空いて何か食べないと気が済まない日があったな。

最終出勤日の話が一切出てこないので自分から切り出し、メールしたら相変わらず「困るよ〜」って言われて、はやく物事を前に進めたいなあって思いました。
なのでこの日に出社し、この日からこの日は有給消化しますって言ったら、「買取させてくれないか確認します。」って言われ、待ってる。
14日間の有給はいくらになるのかな...。
買い取ったところで何も引き継ぎはないんだよね。
企画の仕事は企画内でしかできないし、CAD使う人も3人くらいだし。

冷や汗をかきながらプレゼンする日ももう終わりです。
次何するの?なんで辞めるの?っていう質問に答えるのさえ面倒で、より一層眠いです。

2020/07/01

わたしはアシタカになりたい

「もののけ姫」を見てきた。
いま、東宝シネマズで「風の谷のナウシカ」、「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」、「ゲド戦記」が上映中です。
懐かしい名作を映画館で見られる!
もののけ姫って私は小学生の時に初めて見たんだけど、結構謎だったんだよね。
それからDVDとかで3回は観てるけど、映画館で見るのがやっぱりいいね!
アシタカの身のこなしの軽さよ、ヤックルとの信頼関係…セリフが一個一個短いけどかっこいいです。
現代でもやり手の起業家になれそう。
手短に、要点をついて相手を説得させる物の言いはリスペクトですわあ!
ひょいっとヤックルに乗ったり岩場を駆け下りたり、これはもしかしたら私が目指すところかもしれない!って思いました。
わたしもひらりと身をかわし、イシビヤ(えぼし様の作っている鉄砲)で腹をぶち抜かれてもサンを背負ってたたら場を出ていく…そんな精神と肉体の強さを持ちたい。
なんて強靭な肉体だろう。
無意味な筋肉を持て余している場合ではない。
アシタカはどんなトレーニングをしているのでしょうか。
アニメーションなのに、なぜ「曇りなき眼(まなこ)」があんなに表現できるのだろう。
宮崎監督の作品は曇りなき眼の主人公ばかりです。
はぁ~~久石譲、はぁ~音響。
はぁ~~って思いながら鳥肌を立てた。
ちなみにおひとり様のお客ががとても多い。
席は一個ずつ空けて座るので大変快適である。
つぎはナウシカ観ようかなっ!
公開終了はわからないが、行って欲しいなあ!

2020/06/18

雨音に耳をすませ

PMSにはマグネシウムと聞いて、にがりを購入しました。
生理前の鬱状態(死にたい、消えたい)が軽減されるといいなあ!

梅雨に入り、雨の日が増えましたね。
雨の音を聞いていると、心が落ち着く。
夜寝るときとか、雨が降っているといいBGMになるのですぐに眠れる。
まぁ、だいたいいつもすぐに寝入るけど。
昼下がりに布団でゴロゴロしながら雨音を聞いていると眠くなる。
まどろみBGM
そんな話をみんことしていたら、驚く答えが返ってきた。
「雨の音っていいよね。眠くなるよね〜。あと、天ぷら揚げてる音みたいじゃない?あ〜天ぷら食べたくなってきたなぁ!」
だって!
天ぷらの音を想像している人がいるなんて思わなかったよ!
そっかー、天ぷらかぁ〜ふ〜ん。
私は感心したよ。
想像力の翼を広げ、どこまでも飛んでいって欲しいです。

晩御飯の準備をしないといかん、と思いながらお腹が空かない。
お腹が空かないのにご飯の準備するって気が乗らないな。

昨日は久しぶりに「白髪サロン一期一会」にいってきました。
「相変わらず頭がまるいね〜髪の毛編み込んでみていい?三つ編み!髪の毛柔らかいね〜いいなぁ〜、ツヤツヤだね〜。頭がまるいとヘアスタイルが決まるね!」
とお褒めの言葉をいただきました。
白髪を見つけては嬉しそうにしています。
といっても、なかなか長い白髪にならないので短い毛ばかりです。
もう少し白髪を伸ばして行かないと、がっかりしちゃうかな。
「ここ、白髪が密集してて嬉しいな!蜜ですね!4蜜!」とかいっててみんこちゃんはおもしろいなーって思いながら、赤いソファーの前でみんこの足に挟まれ、あったまっていました。
そのあとふるさと納税で返礼品を吟味しながら、今年はいくらふるさと納税できるか旦那に計算してもらいました。
マンゴーとメロンとさくらんぼもいいなあ、はぁ〜〜〜迷っちゃう。
旦那は計算とか雑学が大好きなんだけど、最近夜ご飯の後に一緒にSPIテストを一緒にやっています。
こういううやつ↑
私は就職の時にやったことないんだけど、意外と難しい。
旦那は計算が得意だ。方程式とかよく覚えている。
動く点Pとか懐かしい。
時速何キロで歩いてどこにいってどうしたっていう問題を解きつつ、時速と分速ってどうやって計算するんだっけ...と考えている。
片っぽなくした靴下2組分がみんこの引き出しから出てきて、嬉しさのあまり床に並べて喜んでいました。
宝物を並べて喜んでいる犬みたいだな。

ごはん炊こう。

2020/06/03

家での雑談

今週は火、水、金が出社でそれ以外が在宅、しばらくそうなりそうです。
これぐらいの出社がちょうどいいよね…。
7時から会社にいると10時に空腹になる。
お昼は11時から12時半の間で1時間各々取ります。
11時になると空腹のピークを通り越して無になるので、いつも11時半からご飯を食べています。
緊急事態宣言が出てから「買い物は少人数で、2,3日に一回。免疫の一番高い人が行くように」っていうのを政府からのリーフレットで読み、一番免疫が高そうなのでわたしが買い物に行き、家族の免疫を高めるため健康的な食事も用意しています。
「まごわやさしい」ごはんね。
旦那とみんこはご飯をもりもり食べた後、食後に必ずおやつを食べる。
スナック菓子とか、アマイモンとか。
すごくポテンシャル高いね!胃腸の。
足りないのかと思って少し多くよそっても絶対にお菓子は欠かさない。
この余剰分がどう将来に表れるのか、観察しています。

コロナが終息したら、のやりたいことリストに一つ追加されました。
「キャンプに行く」です。
旦那とみんこがキャンプかハイキングに行きたいって盛り上がっている。
朝は早起きしてあつあつのコーフィーを淹れて、クリープを溶かしてお砂糖も入れたやつをすすりながら川とか森とかぼーっと眺めたい。
網の上でパンを焼いたりしたい。
夜はカレーライスが食べたい…。
お散歩も行きたい。
キャンプファイアーもいいねえ。(3人ですが)
ひとしきりキャンプの話が終わると、みんこは夕食後の洗い物をしてくれました。
私は金原ひとみの本を読みながらソファーでごろごろしていました。
急に、「夜はスモアを食べて恋バナしようよー!」ってみんこが言ってきて、一瞬何の話か分からなかったよ。
スモアって知ってる?
マシュマロを焼いたやつとチョコレートをとろとろにしたやつを一緒に食べるアツアツおやつみたいな感じ…。
そんなの食べたら鼻血出そう。
鼻血を出しながらアツアツスモアを食べて恋バナをするアラサー女2人とアラフォーおじさん…。
焚き火の火が燃え尽きるまで恋バナは止まりません。
燃えろよ燃えろ、炎よ燃えろ。
「スモア食べながらコーフィー飲んだら夜眠れなくなっちゃうかなあぁ!」ってみん子は心配していたけど、一番最初に寝そうだから大丈夫だよ。
就職も決まり、オフィスカジュアルで仕事に向かっています。
帰宅するとソファーに転がって、一度転がったら永遠に転がっています。
肩こりしないってうらやましいなあー。才能だよ!生まれ持った才能。
わたしは肩こりも首こりもするし最近筋トレで腰も痛めているので森拓郎さんのストレッチを毎晩して体をほぐしています。
風呂上り、布団の上でストレッチをしているとすぐに眠くなる…。
やりたいこたくさんあるけど眠くて仕方ない。
23時半には眠りについている日々です。

やっと昨日、白玉団子を作ってきなこと黒蜜でいただきました。
白玉の袋に「極寒製清泉」って書いてあるんだけど、極寒の環境下で作っているのだろうか。
「夏の冷たい甘味にピッタリです。」って書いてある。へー。
100gで2人分できたので旦那と食べたんだけど、「どう?おいしい?」って聞いたら、「きなこと黒蜜が合わさったところが表面張力になってるよ!すごい表面張力!」って喜んでました。
おいしいのかどうかより、表面張力がうれしい旦那です。
机に水でも垂らしておこうか。
ちょっとずれた回答をするんだよね。
そのあとみんこが「明日暑いかなー?」って聞いたら、「来週は真夏日だよ!」って答えるし、明日は?って聞いても来週の話を嬉しそうにしている。
「は?」っていつも思ってるよ。

どこにも行ってないし会社の一部の人と家族以外とほとんど話をしないので家での話題ばっかりだなあ。
まだあるんだけど…。

のりしろ台と昔の思い出。
給付金の10万円申請はもうしましたか。
わたしの分は旦那がやってくれるので楽だなあ。
みんこは自分でやるんだけど、身分証のコピーをぺたぺた糊で貼りながら、「やりにくいな、のりしろ台が欲しい。」って言ってて、のりしろ台って何?って聞いたら幼稚園の時に皆持ってたらしい。
透明のシートに思い思いの絵を描いたシート。
それを敷いて糊を付けるんだって。
そんなのあったっけ…。
思い思いのシートを持ってるのってかわいいし、のりしろ台便利そう。
糊の話になったんだけど、「俺の家は父親が作った手作り糊があって、それを使ってた。」って言いだしてみんことわたしはびっくりしました。
糊を自作する家庭があるのか!
旦那の家はとても暖かい、やさしいご両親としっかり者の妹さん、旦那という4人家族。
ご両親の愛が深くて、サービス精神も旺盛だし思い出も大事にするPEACEFULLな一家です。
よその家と自分の家を比べることに意味はないし、それぞれですねって思うけどほかの家族を見ていると自分の家族とは。とよく考える。
母に会ったことがある人は想像つかないだろうけど、とにかく昔は怖かった。
教育ママ的な怖さじゃなくて、「いつぶっ壊れて不機嫌になってヒステリーになるだろう」っていう恐怖と常に隣りあわせだった。
めちゃくちゃお酒を飲んで酔っ払うと性格が変わるし、そうなったら何を話しても聞いてくれない、宿題も見てくれない、荒れ狂って最悪の時は布団とかゴミ箱に吐き散らして寝る。
そして次の日はニコニコして忘れてるからたちが悪い。
「昨日酔っ払って、こんなことしてたよ。」って言うと「へー、覚えてないや~。」って言ってた気がする。
次の日の朝のやさしさに触れると、お母さんが元に戻ってよかったなーってほっとしたものです。
そして夜になるとまた狂っちゃうから油断も隙もないよ。
お母さんの思い出深いトラウマについてみんこと話したんだけど、それぞれご紹介しますね。

みんこの思い出。
保育園児のとき、「お母さんとお家で段ボール(支給される)に動物の絵を描いたり車の絵を自由に書いてきてくださいね。」っていうお絵かきの宿題があった。
動物はヤギ(山羊座だからかな?)、車は赤にした。
なぜ覚えてるかって、写真があるから。。
この段ボールの絵をお母さんは手伝ってくれず、幼いみんこは困り果てた。
親っていうのは絶対的な存在で、でっかい段ボールは小さいみんこには大きいキャンパスだったんだと思う。
だから、指南が欲しかった。
絶対的な存在の母は酔いつぶれてぶっ壊れてた。
わたしは遠くから眺めてたけど、かわいそうになり、手伝いました。
といえど、私はみんこの3つ上で大人と比べたら段ボールはでっかくて、結構余白の多い絵に仕上がった。
ヤギも白く描いたし。
出来上がった絵は赤い車と白いヤギ、写真に写るほかの子の段ボールカーは比べ物にならんくらいにぎやかでクオリティが高かった。
この車にひもを通し、肩から下げて車に乗る、みたいな感じになる。
こういうのって、絵が苦手な親は地獄だなって今思った。
この話はときどきいまでも「かわいそうだねー」って二人で語る。
家族の内情を表す「絵」という無邪気なものを身に着ける、背負う。
それが愛にあふれていてカラフルな絵だったらいいけどね。

私の思い出。
運動会といえば、皆で輪になってお弁当を食べるよね。
私の学校は昼になったら家族とか友達と校庭、教室でお弁当を広げて食べてたんだけど、小学生3年か4年くらいのときのお弁当が悲しかった。
わたしは教室で友達とお弁当を食べた。
父は仕事だし、母もパートに出ていた気がする。
運動会ですから、普段と違うイベント弁当はどんなもんや!とワクワクしてふたを開けたら白米に海苔が乗せてあり、しょうゆをタラりと垂らしました。っていうやつと、
丸くて薄いハムを四つ折りにしたものにマヨネーズがチョンって乗ったもの、ミニトマトだったような、卵焼きだったような。
これだけか…!って衝撃すぎて、周りの子のお弁当がうらやましくてすごく悲しかった。
お母さんも仕事してたし忙しかったし、余裕なかったんだろなって今は思うけど、当時はそんなことは考えず「殺風景な弁当だなー。」ってしょんぼりしたな。
家で母に、文句を言ったような、言わなかったような。
なんで料理の道に進んだのかな。

楽しい思い出もあるよ。
団子屋で早朝から働いていた母の頭が汗と団子のミックスされたにおいで臭かったこととか、その匂いの染みついたヘアバンドを一緒にクンクンかいで笑ったこと。
おばあちゃんの家にいって3人と従弟で山に登ったりとか、家族でキャンプに行ったりとか。
GWやお盆になると父は車でどこか連れて行ってくれたのはとても楽しかった。
とても楽しかった思い出は小学生4,5年くらいからな気がする。
それより前は楽しかったよりもトラウマが思い出される。
私が小学校5年生から父の単身赴任が始まった。
もしかしたら、それが母にいい影響をもたらしたのだろうか。

良いことも、切なかったこともあるけど、今でもお互い文句を言いながら時にイラついて仕方ないけどみんこと私がずっと一緒にいられる理由は、お母さんがぶっ壊れてときに共に助け合わないといけない経験からじゃないかな。
父はまったく子供にタッチしない人だったから、なおさら仲間がお互いしかいなくて、親に対する「信頼」ってほかの家とは少し違ったと思う。
そんなことを考えながら、ソファーで転がっているみんこの足の裏を眺めるのでした。

2020/05/30

ゼスプリキウイと同じ生活

ゼスプリキウイのCM知ってる?
このCM、今日初めてテレビで見て、わたしとやってること同じだなーって思った。
だいたい同じことやってる。
山に登ることとジョギングはやってない。
色々やると大変だよね〜。
わたしがやってるのは「まごわやさしい」ご飯と、ストレッチと、筋トレ。
銭湯とかサウナは娯楽だから、頑張る話ではない。
ご飯を皆で食べるのは良いもんだ、面倒だけど。
杏仁豆腐の素を買って杏仁豆腐も作りました。
明日食べよう。

子宮頸がんの検診って、あるじゃん?
わたしは会社の検診が一年に一度あって、北参道の病院まで行ってます。
そこで乳がんも子宮頸がんもできます。
昔、あるキッカケがあり子宮頸がんってウイルスが原因でかかってしまうと知りました。
HPV(ヒトパピローマウイルス)がほとんどの原因だそうです。
性交渉のある人はほとんど感染したことがあるけど免疫で知らぬ間に治ってるそう。
感染したままだとじわじわゆっくり子宮頸がんになっていく...というもの。
これ、3年前くらいに一回知って放置してたんだけど、最近またこんなことあったなーって思い出し、調べてたらHPVワクチンの副反応とか出てきて今では受けてる人は殆どいないみたいです。
副反応といわれてる症状をみると、たしかに受けるのをためらうな。
とりあえず感染の有無を調べてみようかと思って病院に行ってみるよ。
この検査がめちゃ高いけど、やってみようと思う。
子宮頸がん検診とはまたちょっと違う検査方法です。
ちなみに子宮頸がんに引っかかったことはない。
こういう取捨選択はそれぞれの考えがあるから、オススメはしないけどどんなものか、もしワクチンを受けることになったら書いていこうと思います。
筋肉注射だから痛そうだなー。やだなー。
HPVについて知ってる人って意外と少ないんじゃないかなあ。
わたしも全然知らなかったし。

ゼスプリキウイみたいな生活をしてもガンにはかかるかもしれないし、かからないかもしれない。
あー、眠くなってきた。

2020/05/27

「白髪サロン 一期一会」

ここは街角の小さな白髪専門ヘアサロン。
オーナーはもうすぐ30歳の甘党女子。
白髪を探して抜いてくれるサロンです、
白髪を探すことに関しては右に出るものはいません。

「白髪との出会いは一期一会。根気よく探すわよ。」

今日も常連さんがやってきました。
特等席の赤いソファーにご案内。
「こちらへどうぞっ」
常連さんは三十路女です。
サツマイモを蒸かすことと味噌汁が得意料理。
そこまで目立つ白髪はないけど、髪をぺろりとめくればちらほら見つかります。
店主の目が光ります。
「さぁ…出てらっしゃい…。」
白髪を探すことは店主の趣味です。
趣味が高じて店を構えるまでになりました。
短い白髪、茶色っぽい白髪、見つけたのにすぐ隠れてしまうシャイな白髪…。
いろんな性格の白髪に出会うこと、それが店主はうれしく、一期一会と思っています。
この常連さんは店主の特にお気に入りの頭の持ち主です。
とにかく頭が丸い。
どこから見ても綺麗な丸です。
店主自身はハチ周りが少し出っ張っていて、今にもネコのお耳が生えてきそうです。
ちょっと四角い頭の店主は、この世にこんなに丸い頭があるのか!といつも新鮮な気持ちになります。
まぁるい頭にくせ毛でホニャホニャのやわらかい毛質。
「頭が丸くてかわいいなぁ…。」
そう思いながら時にピンセットも片手に持ち、白髪を探していくのでした。


っていう我が家の一コマでした。